人間が送りうる最もくだらない人生というものを考えると、その都度他人のいうことを聞いて、あるいはちょうど客観式の問題の選択肢であるかのように世間に流通している意見をピンで止めて標本箱に並べてみて、どれがもっとも見栄えがよいか考える。
それから並べてみる、という方法がある。
東京大学 文科一類 文科二類 文化三類 早稲田大学政治経済…と並べていって、
その横に自分の能力インジケーターをもってきて、スライドバーを滑らせて、えーと文科三類くらいが、成功率が高いわりに世間にも「トーダイ」で受けがいいのではなかろーか、と考えて受験を出願する。
原子炉が崩壊すると、名の知られた学者や言論人のいうことを一通り並べてみて、自分の意見はどれに準拠すべきかを考える。
Aくらいが温和でいいだろう、ということになると、Aの発言を自分なりにアレンジしてインターネットのなかで発言してみる。
うけているあいだは、少しプロっぽい言い方にして見得を切るが、反発が酷くなると、路線を修正する。
ジュリアード音楽院の目下の悩みは学生の半分以上が「音楽がことさらに好きではない」ことで、ではなぜ音楽院(あの学校は入るの大変なんです)まで苦闘してやってきたかというと、「周囲と親に言われたから」なのだったりした。